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3)天一国論の登場と統一教の滅亡

2012.10.12   セビョクビョル(暁星)

キリスト教を国交として受け入れた最初の国家は外でもないローマ帝国であった。あらゆる迫害と苦難に打ち勝ったキリスト教が公認され、ついにAD.392年に皇帝テオドシウスによって国教化された。劇的な歴史の反転であり、キリストを信じる人々はこれを神様の必然的な摂理として受け入れた。しかし、395年にテオドシウスが死に、その息子たちによって東ローマと西ローマに分裂されるようになった。ローマを中心とする西ローマは傭兵隊長オドアケルによって 475年に滅亡に至った。

キリスト教徒たちはパニック状態に陥るようになる。当時ローマの滅亡がキリスト教を受け入れて本来ローマ人たちが信じてきた神を追い出したためだという噂が流れた。キリスト教徒たちにとっては初代教会から様々な迫害と苦難を勝ち抜いて数百年を経て立てられた国が道徳的に腐敗堕落し、結局、異教徒たちによって滅亡させられるのを目の当たりにするのは衝撃的だった。この時にキリスト教徒たちを支えてくれた人物がいる。それが正に聖アウグスチヌスだ。アウグスチヌスは神国論(De Civitate Dei、神国)を 413-426年にかけて著述したが、その内容は世俗の国と神の国を区分する内容であり、ローマは世俗の国であって、将来到来する神の国はそれとは異なるものであることを力説しており、神の国は世俗の国と混ざっているが、結局は神の国が世俗の国に影響を与え神の国が勝利するというものだった。キリスト教を国教として受け入れたローマ帝国も結局は世俗の国であり、キリスト教徒たちが目撃したローマ帝国の滅亡は世俗の国の滅亡であって神の国の滅亡ではないという結論が可能である。このような神の国のビジョンを中心にキリスト教は再び復活するようになり、これは後に中世キリスト教が腐敗して没落の道に行くようになった時にも宗教改革者たちの中心思想になって教会を改革するようになった。

もしかしたらローマ帝国の滅亡と今日の統一家の現実の対比が可能なようにも思える。教権を握っている現統一教指導者たちの腐敗と堕落、そして沒落を見守る我々食口たちの心の錯雑さは言葉に言い尽くせない。真のお母様が原理を中心に教会を刷新なさるという宣言もさほど改革的に見えはしない。道徳的堕落も食い止められず、統一教の没落も収拾し難い状況だ。去る半世紀の間、異端、似非という非難中傷の声を聞きながら築いてきた基盤が水の泡のように消滅しつつある現実を我々は今目の当たりにしている。二世たちが教会を離れると宣言しても、別に彼らを阻むことができる論理が我々にはなさそうであり、ただ呆然と眺めていなければならない状況に置かれているのだ。果して我々は虚しさを追い求めて人生を無駄遣いしてきただけなのかという質問を自らに投げかけている。

私はこのような状況の中で、今日こそが真の父母様が提示した天一国のビジョンを再照明すべき時だと見ている。我々の目の前で滅亡しつつあるのは、神様の永遠のビジョンである天一国ではなく、それは世俗に基盤を置いた統一教である。後継者論理にカモフラージュされた財物と権力への独占欲は世俗と何一つ違わない正に世俗的な貪欲である。1996年に既に終焉を宣言した統一教を再び立てようとしたその試みが神様の摂理によって滅亡させられているのだ。今は天一国を立てなければならない時であって、統一教という宗教を創立すべき時ではない。摂理歴史の流れに逆らえば滅亡するだけということを教訓として示している事件だ。摂理歴史を主管する神様は生きておられるのだ。我々が真のお父様から生涯学んできた教えは人類歴史は復帰摂理歴史ということである。復帰摂理というのは堕落により失ってしまった本然の祖国をまた探し立てることだ。即ち神様の国(De Civitate Dei)を建設するのである。それは正に「One Family Under God!」の地球星を創っていくことを意味する。これがイエス様の時に成し遂げられなかったメシヤ降臨の目的であり、また成し遂げようとしているメシヤ再降臨の目的なのだ。

このような摂理の目的を離脱した摂理機関は滅亡するしかないのだ。我々が今目撃しているのは摂理的目標から離脱した腐敗した統一教の滅亡なのだ。我々は何故真のお父様が聖和式の前に天一国の安着と定着を強調したのか、その意味をよく噛み締めるべきである。お父様は統一教の永遠を宣布したのではなく、神様の主権と国の永遠を宣布なさったのだ。天一国論を主唱する新たなアウグスチヌスの登場を祈願する次第である。

<セビョクビョル>(暁星)

 

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